2024 辰 新年のごあいさつ
新年にあたって ~寺院が果たす役割を考える~
謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は、当山護持会費納入を含めお檀家様のご厚情を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。また、母・故増田寿美の葬儀に対してもご丁重なる弔問をいただき感謝に堪えません。有難うございました。
今、世界では、コロナ禍と世界の紛争が止まりません。コロナ禍はウイルスと人間との目に見えない闘いで武器を使うことはありませんがロシア・ウクライナ、イスラエル・パレスチナ自治区ガザ地区では現実に殺りくが起きています。とても悲しい出来事で決して容認できません。戦争を通して得ることは何ひとつありません。世界の平和を実現できる宗教が真の宗教です。日本は平和な国のひとつでその中の仏教は慈悲と寛容、そして人々の平和を祈る宗教です。
今この時期に仏教徒の中心的な役割を果たす寺院がしなければならないことは檀家の皆さんや地域の方々が心のよりどころとして安心できる寺院に集まって祈り、ご先祖様への感謝報恩を報告できる場とすることです。寺族はその願いの実現に向けて、まず境内や伽藍、内陣の環境整備に心がけ、訪れる皆様が生きるヒントをいただけるような寺院の運営を目指したいと思います。今後とも精進致しますのでご理解とご協力をお願い致します。
皆様のご多幸を申し上げ、新年のご挨拶と致します。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
令和六年 元旦
曹洞宗 亀伝山 常泉寺 増田 秀晃・秀典 合掌