令和4年 寅 謹賀新年
謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は、皆様のご厚情を賜りましたことを厚く御礼を申し上げます。
さて、新型コロナウイルスから受けた影響は計り知れず、早三年が経過しました。しかし、過去の歴史から観てもその終息は必ずや訪れてくるはずです。今は、静かに手を合わせて祈ること現代医学を信じて粛々と適切な対応をしていくことが大切です。
一方、その間コロナ禍において生活様式が一変しました。寺の仏事では葬儀や法事を近親者や家族だけで執り行っていますが早く元の軌道に戻れることを願っています。当山では折々の仏事において仏教的解説を丁寧に説明し檀信徒の皆様にお伝えしたいのですが今は辛抱です。例えば、正法眼蔵にある「只管打座(しかんたざ)」は曹洞宗の坐禅の在り方ですがひたすら座る姿そのものが仏の姿であり他者から見ると美しい姿として捉えられています。巣ごもり生活が増えて家族で過ごす時間が多くなりました。この機会に自宅での居ながら坐禅の時間を取り入れたら如何でしょうか。当山では毎月、第二日曜日の朝七時より坐禅堂にて実施するなど地域に開かれた居場所作りを考えています。
皆様のご多幸を申し上げ、新年のご挨拶といたします。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
令和四年 元旦
曹洞宗 亀伝山 常泉寺 増田 秀晃・秀典 合掌