コロナと戦争と

2022年2月24日、ウクライナ侵攻により第二次大戦後77年を経て最も大きな戦争がはじまりました。これまでもイラクの自爆テロやシリヤ内戦があったにせよ、大規模な戦争が現実に起こってしまいました。“人が人を殺す”こんな非人道的な戦争は誰もが反対ですが、なぜ現実に起きてしまったのでしょうか。これに伴いハイテク産業や武器製造関連企業は巨万の富を得る一方、悲しみ怒りが増幅し、負のスパイラルが並行して起こることの怖さを知るべきです。人間のすること考えることがこんなに愚かであることを今もって気づき平和を取り戻すために世界中の人々が今どういう行動すべきかを考える時です。さて、コロナ禍は3年目を迎え一向に終息の気配はありません。世界中を苦しめているコロナウイルスと今回の戦争は無差別に人を襲うという点では共通しています。コロナ感染対策には現代に医学を信じてワクチンの接種が一つの有効手段です。コロナウイルスと戦争を終結するには、人間の健康や平和に対する“祈り”に他ならないと思います。
仏教が伝来した6世紀の飛鳥時代には聖徳太子の憲法十七条があります。第一条「和を以って貴しと為し・・」、訳文は「和を大切にし人といさかいをせぬようにせよ・・」。お互いがにこやかに仲睦まじく論じ合えば、自ずから事の筋道にかない、どんな事でも成就するだろう。このことは仏教の教えとして日本人の心に受け継がれています。どうか一日も早い終息を願うばかりです。 3月21日 常泉寺秀晃 合掌

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